家庭学習について

家庭学習について

本校では教科書(教材)を使っての日本語の勉強だけではなく、さまざまな形で
子供たちに日本という国、文化、言語などに興味を持ってもらえるように工夫
し、毎回授業に取り組んでいます。とはいえ、週間に一回、一時間半の授業、年
間にしてもわずか32回前後の授業しかありません。一歩外へ出ると英語環境で
あるカナダ(ビクトリア)で日本語の力をつけていくには学校とご家庭の相互協
力と努力が絶対不可欠です。ご家庭でも子供達が少しでも多く日本語に触れる機
会を持てるような環境作り、サポートをして頂くことが子供たちにとってなによ
りも大切です。

●できるだけ日本語で話しかけましょう

周りが英語環境であるカナダでは両親、または片親が日本人であっても日本語環
境を整えるのはとても難しいことです。仮にお母さんが日本語を話すご家庭であ
れば、お母さんとはいつも日本語で話すということをどうか徹底してください。
常に日本で話しかけるのはとても根気のいる作業ですが、諦めたり、面倒に思
ったりせず、粘り強く日本語で話しかけ続けてください。

●本の読み聞かをしましょう

まだ、文字が読めない、もしくは文字の覚え始めで自分では思うように読書が楽
しめない幼児・児童期にはぜひ本を読んであげてください。例えば就寝前の10
~15分など、そんなに長い時間でなくてもいいので、できれば毎日少しずつで
も本の読み聞かせをしましょう。絵本、童話、物語、自伝などお子さんが興味の
引くものから始めていただくといいでしょう。本の中にはある程度決まったこと
の繰り返しが多い日常の会話ではあまり使われないような色々な表現や場面が出
てきます。これは本のストーリーを楽しみながら新しい語彙や表現力を増やして
いくいい機会にもなります。また日本の昔話など、物語を楽しみながら自然に日
本文化に触れて吸収する機会にもなるでしょう。

●子供が興味を持ちそうなことを見つけましょう

子供が興味のあるものを見つけてあげることはとても大切です。日本のお笑い番
組が見たい、プラモデルの説明書が読みたいなど、ちょっとしたことがきっかけ
で日本語に興味が沸くことがあります。どんなことでもいいので「日本語を勉強
する動機付け」になるものをお子さんと一緒に見つけてください。「動機」がも
てれば自然と勉強意欲も沸いてきます。

また、可能であればカナダの長い夏休みを利用して、日本の学校への「体験入
学」をされるのも非常に貴重な体験となることでしょう。日本の学校では給食当
番や掃除当番、下足と上履きの履き替えなど日本的は学校生活を体験できます

し、自分と同じ年齢の日本に暮らす友達ができ、それがきっかけでもっと日本語
が上手になりたい、手紙が書けるようになりたい、と強く思うようになることも
あります。

●日本語の学習成果は長い目でみていきましょう

保護者のみなさんはご自身が望むようにはなかなかお子さんが勉強をしてくれな
かったり、同学年のほかのお子さんと比べて進度が遅いと感じて不安に思われ
たり焦られることもあるかも知れませんが、どうぞ、目先の状況だけに惑わされ
ず、どんと構えて温かい長い目でお子さんを見守ってあげてください。小学校低
学年のころはどうなることかと不安に思えた子供が高校生になる頃には見違える
ようにしっかり自分の学習目標を定めてがんばっていたりするものです。焦ら
ず、心に余裕をもって長い目で一緒にお子さんを見守って行きましょう。そし
て、少しでも努力をして前進できたときには、その瞬間を見逃さずしっかりほめ
てあげましょう。それがまた次の努力とへとつながっていきます。

●宿題と家庭学習について

本校では毎週宿題を出しています。宿題の量は毎日15分前後をおおよその目安
としています。宿題の中には簡単なものもあれば、難しいものもありますが、で
きれば小学校の4年生ぐらいまではなるべく一緒に宿題を見てあげてください。
ぜひ時間をやりくりして1日15分ぐらいの時間を作ってください。

ここで少し漢字の学習についてお話しましょう。2年生ぐらいになりますと、学
校で習う漢字がだんだん増えてきて、中には「漢字が苦手」だという意識を持つ
子供がでてきます。毎日5~10分の時間をさいて漢字の練習をしてください。
少しずつでいいので、今日覚えた漢字を次の日に復習し、忘れていたらもう一度
練習、覚えていたら次の新しい漢字へ進む、とうように個人のペースに合わせて
焦らず反復練習を繰り返すとこが大切です。

また本校では三年生から本校独自の「漢字検定試験」を実施し、全員が受験して
います。この検定試験の目的は漢字の復習勉強に重点を置き、子供たちが漢字の
勉強をするきっかけになることです。そして検定試験のために出題範囲の漢字を
復習し、少しでも漢字の定着に結びついてくれることを願っています。